2017年1月26日木曜日

おにぎり争奪戦。

その戦いが起こったのは、午前9時20分の事でした──。

全く予想をしていなかったこの激闘は、朝食にマウスキー達が「おにぎり」を食する事に決めたがために起こったものでした。

なんと、黒猫ジャッキーが、「おにぎり」を見た途端、それが欲しくてたまらなくなってしまったのです。

そして、取り憑かれたかのように、ジャッキーは幾度となくおにぎりを狙いはじめました。

右から攻めてもダメなら、左から攻めるしかありません。

必死に姉マウスキーはジャッキーの行く手を塞ぎ、おにぎりの守りに入りだします。

慎重におにぎりとの距離を測るジャッキー。

一旦、体を引き、姉マウスキーの油断を誘う事にしたようです。

そして、物音ひとつ立てず、静かにおにぎりに近寄ります。

それは一瞬の事でした。

「あっ」と思ったその時・・・・

ついにやりました!!
おにぎりに鋭い牙を突き立てたのです!

しかし、姉マウスキーもみすみすと貴重な朝ごはんを奪われるわけにはいきません。

姉マウスキー、必死におにぎりとジャッキーを引き離そうとします。

しかし、みすみすと折角得たおにぎりをジャッキーも諦めるわけにはいきません。
必死にラップを噛み締め、決して口から放しませんでした。

結局、おにぎりは姉マウスキーが取り上げてしまい、勝利を収めたかのように見えました。

一旦敗北を味わったジャッキー。
しかし、その瞳には、まだ闘志の炎が宿っています。

一度負けたジャッキーに、恐れるものは何もありません!
次の瞬間の事でした!

姉マウスキーが食べているおにぎりに、かぶりつくジャッキー!

食べている最中だったため、ジャッキーの攻撃を防ぎきれません!

遂にジャッキーは口におにぎりをくわえこみ、己が物にする事が出来たのでした!

ところが!!


大量の米粒が口内に張り付いたため、むせておにぎりから口を放してしまったジャッキー。

これは予想外に辛い!!

やっとの事で得た大量の米粒を一気に吐き出し、咳き込むジャッキー。
吐き出したものは、当然没収されました。

最後は自滅したジャッキー。
しばらく呆然としていました。

その後、ジャッキーはもう一度知恵を絞って、どうしたら良いのか考えました。

結局のところ、手に入れるには一つの方法しかありません。


みんなと一緒に、お座りをしておねだりをするジャッキー。
やっとの事で、おにぎりをお裾分けしてもらえました。

長い戦いも終わり、おにぎりを口にする事が出来たジャッキー。

リズと茶々丸も、おにぎりをちょっと貰い、満足そうでした。

こうして、朝のティータイムは再び平和を取り戻しました。

と、言いたいところですが・・・・・

テーブルに上がり込み、おにぎりがまだないか探すジャッキー。

捕獲。

一体、ジャッキーは何故こんなにもおにぎりが好きなのでしょう・・・?

おにぎり以外の時は、とても良い子にしている事が出来ています。

おやつの干し肉を待っている時のジャッキー。
みんなと並んで良い子にしています。

本当に、ジャッキーの不思議の一つに数えてもいいかもしれません。


<おまけ>


突っ伏して昼寝をするリズ。

2 件のコメント:

  1. 衝撃の時間でしたね。
    海苔の香りに心奪われてしまったのかな?
    争奪戦を繰り広げた姉マウスキーさんに心よりお見舞い申し上げます。

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    1. こんにちは!
      コメントをいただいていたんですね!
      ありがとうございます!

      そうです。この時は本当に大変で、姉マウスキーの表情から見て分かるように、彼女は何が起こったのか分からず、呆然自失としておりました。
      それほどまで、壮絶な戦いだったのです。

      本当に、ジャッキーに質問出来るとすれば、本当に問いたいです。
      何故そんなに、おにぎりが好きなのかを。

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