リズちゃん大手柄

今日の午後過ぎ、いつものようにリズちゃんはおしっこをするためにトイレに行きました。

その後、何だか落ち着きがなくなり、鼻をクンクンさせて周囲を嗅いではそわそわし始めたのです。

マウスキーは、出かけていた姉マウスキーが帰って来たと言っているのだろうかと様子を見て、あまりにも気になるようだったので、ドアを開けて一緒に一階に降りました。

一階に降りると、リズちゃんは空中をクンクン嗅ぎまわりながら廊下を行ったり来たりして、最後には台所へと行くと、何かが気になる面持ちでマウスキーのところに来て、もう一度台所へと行きました。

あまりにもソワソワしているので、台所に誰かいるのだろうかと思い、マウスキーはリズちゃんについて行ったのです。

すると、そこには思い出してもゾッとするものが……

ガスコンロの火が付けっ放しで、その上には油がタップリ入った鍋が順調に熱されていたのです！

リズちゃんが何か臭うと言っていたのは、どうも台所に充満する焼けた油の臭いだったようでした。

すぐにガスコンロの火を消すと、台所を換気して、大手柄のリズちゃんにおやつをあげました。

それから、気持ちをリフレッシュするために、リズちゃんと散歩に出かけました。

夜、当然ながら家族にリズちゃんの大手柄を報告。

最早リズちゃんはマウスキー家の救世主となり、「ジャンヌ・ダルク」と評され、奉るべきだたと父マウスキーは力説していました。

リズちゃん自身は何故褒められているのか分からないようでしたが、皆から褒めそやされて機嫌が良さそうでした。

そんなマウスキー家の危機を救ったリズちゃんに拍手喝采をお願いします！

マウスキー家のジャンヌ・ダルクになりました。
※マウスキーが作ったワンピースを試着させられたリズちゃん。